ガガもザッカーバーグも学んだ アメリカのギフテッド教育は「得意」を徹底して伸ばす

米国では、同世代と比較して突出した才能に恵まれた子どもを「ギフテッド」や「タレンテッド」と呼び、州や大学などが、飛び級や広く深い学習など様々な教育プログラムを用意している。

1979年にジョンズ・ホプキンス大学が開設した「才能児センター(CTY)」のサマープログラムやオンラインプログラムなどには、歌手のレディー・ガガ、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグをはじめ、世界中から約15万人が参加した。

一部のサマープログラムでは大学寮で3週間、プログラミングや文学、歴史など選択コースに沿って毎日7時間みっちり学ぶ。参加費は部屋・食事代など計約5000ドルと安くないが、人気は高く、参加資格を得るのは難しい。国や州が実施する標準学力テストで、全米の同学年で上位5%に入る得点があったり、学年よりも進んだレベルの学力を測るため、大学進学適性試験(SAT)などを受けたり、狭き門をくぐり抜けなくてはならない。

さらに、13歳未満でSAT(数学、言語能力のいずれかで)800満点中700点以上を取った「ギフテッドの中のギフテッド」向けのプログラムもある。9歳で大学に入り、数学のノーベル賞とも言われるフィールズ賞を受賞するなど「超天才数学者」と呼ばれるテレンス・タオ(42)も受講したという。

一方、ずば抜けた才能とともに学習障害などの「二つの例外」(2E)を併せ持つ子どもの支援も進んでいる。2E教育に定評があるメリーランド州モンゴメリー郡公立学校「MCPS」は、全米から問い合わせが相次ぐ。指導員のジェンナ・ランディは、「私たちは子どもの得意なことに焦点を当てる。それが原動力となって才能を伸ばし、子どもの自立にもつながる」と言う。

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