招かれていないのに……葬式に駆け付ける、田中角栄と言う生き方
冠婚葬祭、
とくに重視したいのは葬祭だ。
結婚式などは
皆が喜んでいるのに対し、
葬式は誰もが落ち込んでいる。
寄り添ってやるのは
当然のことではないか。
気取っている人間に、人は寄って来ない
気取っている人間は
嫌われる。
膝を折って
自ら酒を注ぎ、
話をしてこそ、
人から喜ばれる。
田中は週に2日か3日、3つばかりの宴席に出席、仮に一宴席の出席者が10人としても、1日に30人を“虜”にしてしまうことになる。これが週に3日なら90人、月に360人ほどが“田中ファン”になってしまう計算だ。年間なら、なんと4000人になる。
田中の広大無比と言われた人脈は、こうした形でもつくられた。そっくり返っている人間、気取っている人間に、人は寄って来ないということでもある。
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