寝っ転がり仕事もOKなスマートニュースのオフィスがすごすぎる!
スマートニュースオフィスのここがすごい!
- 旬の野菜をたくさん使った社食やバリスタが淹れたコーヒーを無料で提供
- 寝っ転がれるフリースタイルゾーンやマンガ喫茶のようにこもって仕事に集中できるブースなどがあり、自分のスタイルで仕事ができる空間づくり
- 社内外のコミュニケーションを活性化させるコミュニケーション専門職「カタリスト」の存在
ニュースアプリ「SmartNews」を運営しているスマートニュースさんのオフィスにお邪魔してきました。
2015年2月の移転以来たびたび話題になっていたので、期待値高めでお邪魔したのですが、寝っ転がって仕事ができたりカフェのような環境で仕事ができたりと、気分転換や息抜きが考えられたスペース。さらに、旬の野菜を使ったオーガニックな社食に、バリスタが淹れたコーヒーを無料で提供等々、居心地の良すぎるオフィスでした。
そして驚きだったのが、人と人をつなぐ触媒のような仕事をする“カタリスト”という役職を設けていること。たとえば、新しく社員さんが入ってきたときに、早く会社になじんでもらえるように趣味が似た社員さんをつなげたり、オフィスで社員さん同士が自然とコミュニケーションを取りやすい設計を考えたり、ほかの社員の出張に同行して現地でのコーディネートをするなど、コミュニケーションに関わる仕事全般を担当しているそうです。
今回はそんなカタリストの土居純さんと、執行役員の藤村厚夫さんにオフィスを案内してもらいました。それでは、さっそくオフィスを見ていきましょう。
スマートニュースさんのオフィスは渋谷と原宿の間、明治通り沿いにあります。受付はこんな感じ。入口のおしゃれ感というか、カッコよさがすごいですね。
ロゴも主張しすぎず、洗練されています。
こちらが入口のドアですが、注目してもらいたいのは右にある装置。
ここに顔を近づけると、なんと顔認証で扉が開閉します。IDカードだと家に忘れてしまう人が必ず出てくるので、共同創業者兼共同CEOの浜本階生さんの強い希望で顔認証システムを導入したそうです。
中に入ると、目の前にはホテルのロビーにありそうなソファと机が。ここは、ウェイティングスペース兼打ち合わせや仕事にも使ってOKなスペースとのこと。
オフィスには壁やパーティションなどの仕切りがほぼなく、入口からオフィス全体が見渡せる作りになっていました。
主に執務スペースになっている左手のエリアと、
こちらは、右手のカフェスタイルのスペース側の景色。開放感がある空間にいろいろなタイプの机がたくさんありました。
この机は社員さんが自由に使っていいのはもちろん、社外の人との打ち合わせでもよく使われているそう。個室タイプの会議室であまり打ち合わせをしない理由は、部屋にこもって話をするより、カフェのように開放感がある空間で話をしたほうがカジュアルに議論ができるから。
カジュアルな議論も一人仕事も捗りそうなファミレスっぽい机もありました。このタイプの座席はいろいろなオフィスで見かけることが多くなりましたが、あぐらを組んで仕事もできるように、椅子の座面が広くなっている特殊仕様でした。
オフィスにはもちろん通常の会議室もあります。主に、電話会議や面談などに使われるそうです。
こちらは、「地球珈琲」というスペース。
手前のカウンターでは、原宿のキャットストリートにあるサードウェーブコーヒー店「THE ROASTERY(ザ ロースタリー)」のバリスタさんが、毎日13時~16時まで無料でコーヒーを淹れてくれます。
豆の種類は日替わり。めちゃくちゃ羨ましい……。
13時前後になると、コーヒーを飲みに自然と人が集まって雑談が始まるそうです。
奥はキッチンになっていました。電気コンロにスチームコンベクションオーブンにフライヤーと、ちっちゃな飲食店より設備が整っています。スマートニュースでは、渋谷の桜丘町にあるオーガニックカフェ「daylight kitchen(デイライトキッチン)」の運営で、毎日無料で社食を提供されているのですが、こちらのキッチンでイチから作っているそうです。
ちなみに、スタッフさんは朝8時頃に来て、契約している農家さんから届く旬な野菜たちの泥を落とすところから取りかかる、という徹底ぶり。15時にはパウンドケーキや季節のフルーツを使ったゼリーなどのおやつも出るそうで、スマートニュースさんが社食にかける本気度がうかがえますね。
続いて案内してもらったのは入り口と執務スペースのあいだにある「NEWS STAND(ニューススタンド)」と呼ばれるスペース。たくさんの雑誌や新聞、本のほか、お菓子や飲み物なども置いてありました。
テクノロジー系の雑誌や書籍だけでなく、ファッション誌や『Magazine B』のような海外のカルチャー誌までラインナップ。飲み物を取りに来たついでに、何気なく雑誌や本などのメディアを体験できるような幅広いセレクションを意識しているそうです。
執務スペースはこんな感じ。フリーアドレスではなく固定席を採用しており、CEOをはじめとする役員も同じ環境で仕事をしているとのこと。
執務室の奥には、靴を脱いで上がるフリースタイルゾーンがありました。広角レンズで撮っても写真に入りきらないほど、めちゃくちゃ広いんです。
ハンモックで休んでも、寝転がって仕事や打ち合わせをしてもOK。長時間座りっぱなしで作業することが多いエンジニアさんに特に人気の場所とのことで、僕がお邪魔したときもみなさんリラックスしながら仕事をしていました。
ここはフリースタイルゾーンと隣り合わせであるマンガ喫茶のような半個室の集中スペース。創業者の一人である浜本階生さんには、渋谷のマンガ喫茶にこもって一晩中コーディングをしてSmartNewsを開発していたという創業時のエピソードがあり、その歴史を受け継ぐという想いも込められているとのこと。手頃な広さの空間なので、集中力も高まります。
また、よく見ると、手前は白で奥に行くほどグレー色が強くなるといったグラデーションも施されています。これは、長く使っていると自分の好きな色味や位置ができてくると考えてのこと。こういった細かなこだわりからも居心地の良さを追求しているのが感じられます。
中はシンプルな作りになっており、かなり集中しやすそうでした。
3階は以上です。続いては、2階を案内してもらいます。
まず案内してもらったのはイベントスペース。このスペースを使って、メディアやマーケティング、NPOらによる社会貢献など、幅広いテーマのイベントを自社・他社開催問わず行っており、最大で200人以上を収容できるそうです。
ちなみに、先月は週に3~4回のペースでイベントが開催されていたんだとか。
また、こちらのスペースは社員食堂も兼ねています。外部の方へも1日10人限定で社食を振る舞っており、パートナー企業の人が打ち合わせを兼ねて訪れたり、社員さんがお子さんを連れてきたりするそうです。せっかくなので、僕も社食をいただくことにしました。
メニューは日替わりで、この日のメニューは「ハーブの日」というテーマ。ご飯におかず5種類と、めっちゃ豪華でした。
社食は、好きなものを好きなだけ食べれるビュッフェスタイルです。ちなみに、ご飯やおかずは、あえて混雑するように配列しているそう。これは、顔を合わせた社員の間で「今日のご飯、〇〇だよね」といった雑談を生まれやすくするため。また、テーブルも極力4人席以下の少人数席を作らず、8人席や12人席をメインにして、人が集まって自然に会話が生まれる流れを作っているとのことでした。
さて、みなさん気になっているであろう社食の味ですが……お世辞抜きでおいしかったです。何がおいしいって、野菜。毎日農家さんから届くという新鮮な野菜は、どれも味がしっかりしていて衝撃を受けました。しかも、これが無料なんて本当に羨ましい!
最後に案内してもらったのは、会議室があるゾーン。ここでは印象的だった二つの会議室をご紹介します。
まず一つ目がコチラ。この会議室は、一度リニューアルをしているそう。もともと、この部屋で会議をすると暗くなったりネガティブな雰囲気になったりすることが多かったので、椅子をカラフルなものに変え、机はパズルのようにいろいろな形に組み換えられるものを採用して楽しげなイメージを演出。座り順を意識せず、会議参加者がフラットかつ自由に議論を交わせるようになりました。リニューアル後は、ネガティブな雰囲気もなくなったそうです。
そしてもう一つがこちらの「チューリングの部屋」。ドイツ軍が戦時中使っていた暗号機「エニグマ」の解読や“コンピュータの父”として知られる、イギリスの数学者アラン・チューリングの関連書籍を集めた会議室です。
現在のAIテクノロジーの元祖ともいえるチューリングについては、共同創業者兼共同CEO 鈴木健氏をはじめスマートニュースのエンジニアにもファンが多く、社内でチューリングに関する勉強会を行ったことをきっかけに、この会議室を作ったそう。さらに、このチューリングの部屋をテーマにした『みちくさ』という小冊子まで作ったんだとか。勉強会がきっかけで、こんな素敵な会議室が出来上がるってすごい……。
外から見るとおしゃれな雑貨屋さんかインテリアショップにしか見えませんでした。ちなみに、この会議室の書棚をデザインされた小石祐介さんもチューリングの研究をしていた人だそうです。
オフィス紹介は以上となります。
コミュニケーションを大切にするカルチャー
最後に、執行役員の藤村さんにオフィスについてお話を聞きました。
――オフィスに息抜きや気分転換ができる場所がたくさんあって、居心地の良さを追求されていると感じました。これはなぜでしょうか?
我々はスマートニュースで働いている人たちのことをクリエイター、あるいはアスリートのように思っています。鈴木健の思いは、クリエイターやアスリートは、その創造性を発揮させられれば、アウトプットがとても大きくなるという特性があります。それをうまく引き出すには、オフィスの環境や雰囲気が重要です。また、スマートニュースには「その人が一番働きやすく、一番アウトプットできる仕組みを会社全体で一生懸命に考える」というカルチャーもあります。人と人とのコミュニケーションを活性化させる“カタリスト”という役割を置いているのもその一つの表れです。
――オフィスを案内してくださった土居さんですね。専門職を置くほど、社内外のコミュニケーションを重視されているのには驚きました。
私たちのビジネスはシングルプロダクト。全スタッフが全精力でひとつのプロダクトを育て上げなければいけません。それぞれ扱っているプロダクトが違えば、部署ごとに見えない壁が生まれ、お互いの仕事の内容を知らないという状況も仕方がありません。しかし我々の場合は、臨機応変に「今、社内のどこで何が起きているか」を肌で感じ取ることが求められます。
また、スマートニュースには「顔を合わせて仕事をしながら同じ目標に向かっていく」「同じプロダクトをみんなで育て上げる」ということを大切にしている会社です。集まれるときは集まって一緒に仕事したい。顔を見なくてもいいよ、とはまったく思わないんです。そこは原始的に、人間のつながりやコミュニケーションを大切にしています。
――会社のカルチャーとしてコミュニケーションがしみ込んでいるんですね。ありがとうございました。
続きは、以下よりお読みください。
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