地味だった友はゴージャス老後、私は下流老人に。仕事と結婚が運命を分けた。イケメン夫は今や見る影もなく…
【© 婦人公論.jp 婦人公論.jp 飯沼佳子 2022/10/06】
介護や看護のために離職する「介護離職」は、2010年代になっておよそ2倍に増えているそうです(2007年比)。介護離職が増加すれば、企業の人材が流出し、労働力不足により経済の減速につながることも懸念され、経済産業省によると、介護離職に伴う経済全体の付加価値損失は、1年当たり約6,500億円と見込まれるとか。飯沼佳子さん(神奈川県・主婦・62歳)も、まじめに暮らしてきたものの、子育てや介護で仕事を離れたこともあり、老後気がつけば修羅場のまっただ中!一方、必死に仕事を続けていた友人は――。
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子育てや介護の苦労もわかり合えていた
彼女とは若い頃、仕事を通じて知り会った。かれこれ40年のつきあいになる。お互いに読書好きで、周りからちょっと変わった人と思われていたけれど、それゆえに理解し合えるところもあった。
しかし、服装やお金の使い方は大違い。私も堅実に暮らしていたが、給料はある程度自由に使って流行の服やバッグを買った。しかし彼女はいつも大きな布の袋を肩から提げ、服は布地を買って手作りする。「流行はすぐに変わるけれど、布地さえよければずっと使える」というのが彼女の持論だ。
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